【完】恋のおまじないNo.2
「もっと、似合う髪型があるかも…」



「はあぁ!?」



男の子が拳を振り上げたところで、誰かが助けに入った。



「ストーップ!!あんた、女の子に手ぇあげるとか最低。このリサ様が許さなくてよ」



リサちゃん!?



顔をあげると、前にリサちゃんが立っていた。



「そこどけや!今取り込み中や。どかなお前も殴んぞ?」



「ひゃあっ…もうこんなのやめよう?」



男の子に訴えるも、視線の先はリサちゃんに向いたままだ。



「カッとなって暴力ふるうのなんて最低よ」



「うっさいわ。そこどけ」



「どかない」



両者どっちも引かず。



あたしも、リサちゃんに守ってもらってばかりではダメだよね。



よくわからないけど、原因を作ったのはあたしみたいだし。



< 48 / 282 >

この作品をシェア

pagetop