【完】恋のおまじないNo.2
「あのね、ちょっといいかな…」



「なんやねん!」



思いっきりにらまれ、またその言葉の迫力にビビってしまう。



桃ちゃんは完全に下を向いて男の子の方を見ようともしないし、あたしがここで怯むわけにはいかないよね。



「怒らせたとしたら…本当にごめんなさい!髪型のことを言ったつもりはないんだけど…でもね、怒らないで聞いて欲しいの」



「なんや!」



ううっ、迫力ありすぎ。



「しゃべり方はともかく…少しツリ目で唇も薄いし軽薄そうな見た目だから、その髪型で損してる部分はあると思うの。髪、おろしてみるとか」



「はああーっ?」



「キャハハ、ゆめちゃんウケる!全然フォローになってないよ」



なぜかリサちゃんまでもが爆笑。



ええっ!?



あたしまた、なにかひどいこと言っちゃった?



< 49 / 282 >

この作品をシェア

pagetop