【完】恋のおまじないNo.2
「あの男、今度会ったらどついたる!覚えとけよ」



「新羽くん!そんなこと言わないの」



「はいはい、桃に言われたらそーするしかなさそうやな」



なんだか形勢逆転?



一体なにがあったのかな…。



「とりあえず…新羽くんとは仲直りできたんだね」



「なんやその言い方。まるで俺が桃とケンカしたみたいやんか」



ううっ、桃ちゃんに話しかけてるのにー。



どうしても新羽くんが会話に入ってくる。



「昨日…うちのクラスに来て叫んでたよね?」



「あれか?ちょっと虫の居所が悪かったとでも言っとこかー。ハッハッハッ」



「笑い事じゃないよ。桃ちゃんなんて泣きそうだったんだよ!?」



「悪い悪い。ついカーッとな?うちのクラスにえらいシケたツラした男がおってな。俺が何話しかけてもシラーッとしとってな?めっちゃ気分悪かってん」



「だからって、桃ちゃんに当たりに来なくても…」



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