【完】恋のおまじないNo.2
「そんな風に言ってもらえて嬉しいな。何か困ってることがあるなら、あたしでよければ聞かせて」



「え~、照れるやん」



照れる!?



「えっ、どうして?」



「男やしー、そーいうのなんか情けない」



「全然そんなことないよ!」



「ほんま?そんなん言われたら泣きそうなるわ。おっしゃ、昼休み待ち合わせしよ」



「いいよ」



なんだか、思ったより新羽くんはいい人そう。



ちょうど5組の前に来たところで、教室から出てきたカズマと鉢合わせした。



「ゆめ、大丈夫か?それに桃ちゃんも」



あたしと桃ちゃんを守るように、新羽くんとの間に立つ。



これはなんの構図?



キョトンとしていると、新羽くんがカズマに噛み付いた。



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