【完】恋のおまじないNo.2
「なんや偉そーやなぁ、コイツ」



新羽くんがカズマをじろりとにらむ。



「幼なじみなの…」



「えーっ!マジで!?隣人は選べへんもんなぁ、ツイてへんな宇佐美さんも」



あからさまにガッカリした顔で言うもんだから、さすがにカズマも気に触ったみたい。



「新羽に、とやかく言われたくないね。俺とゆめは良好な関係を築いてる」



「そうかぁ~?お前、完全に宇佐美さんのこと見下しとるやろ。幼なじみやゆーても、既に上下関係できとる」



一瞬カズマの顔が歪んだ。



うわ…カズマを怒らせちゃう!?



滅多に怒ることなんてないのに。



なんだか今は、いつ爆発してもおかしくない雰囲気。



いつものカズマならスルーするのに、にらむように新羽くんを見ている。



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