明日、君を好きになる
ちょうど、接客を終えた渚ちゃんが戻ってきて、海ちゃんを見て、びっくりしたように一瞬固まった。
『珍しい…あんた何しに来たのよ。散々ここ来るの嫌がってたくせに』
『俺じゃねぇ、こいつが連れてけって、うるせぇから』
そう言いながら親指を立てて後ろを指し示すと、海ちゃんの大きな身体の後ろからひょっこりと、可愛らしい女性が姿を見せる。
『こんにちわ、お姉さん』
『菜緒ちゃん!来てくれたの?』
『海成に無理やりお願いして、連れてきてもらっちゃいました』
緩くウエーブのかかった髪を肩まで伸ばし、にっこり微笑むこの女性は、もしかして…。
『エリィ、彼女が噂の菜緒ちゃんよ。あ、菜緒ちゃん、エリィは…』
『従妹さん…ですよね?海成から聞いてます』
そう言って、『初めまして』と、少しハニカミながら笑顔を見せる。
確か、海ちゃんと同じ歳だって聞いてたけれど、見た感じは私と同じ歳、いや年下にも見えるほど。
『こちらこそ…って、本当に海ちゃんと付き合ってるですね…』
『おい、どういう意味だよ』
海ちゃんに睨まれるも、菜緒さんににっこり頷かれ、それが紛れもない真実だと知る。
なんだか、小さくてほわほわして、海ちゃんとは全く正反対の女性だったから、二重に驚いた。
『海、カウンターでも良いでしょう?…エリィ、ご案内して』
言われて、二人をカウンターの席に案内する。
ご機嫌な渚ちゃんは、まだ二人が何も注文していないのに『これ、絶対食べてほしいから』と、お店自慢のパンケーキを作り始めてる。
二人に飲み物を聞いていると、テラス席から咲ちゃんも戻ってきて、渚ちゃんがまたひとしきり二人を紹介。
よほど嬉しいのか、菜緒さんを『未来の妹なの』と紹し、既に適齢期を迎えている恋人達をあたふたさせた。
あの冷静沈着な海ちゃんの動揺ぶりは、あながちそれも遠い話じゃない気がして、見ているこちらも頬がゆるんでしまう。
『珍しい…あんた何しに来たのよ。散々ここ来るの嫌がってたくせに』
『俺じゃねぇ、こいつが連れてけって、うるせぇから』
そう言いながら親指を立てて後ろを指し示すと、海ちゃんの大きな身体の後ろからひょっこりと、可愛らしい女性が姿を見せる。
『こんにちわ、お姉さん』
『菜緒ちゃん!来てくれたの?』
『海成に無理やりお願いして、連れてきてもらっちゃいました』
緩くウエーブのかかった髪を肩まで伸ばし、にっこり微笑むこの女性は、もしかして…。
『エリィ、彼女が噂の菜緒ちゃんよ。あ、菜緒ちゃん、エリィは…』
『従妹さん…ですよね?海成から聞いてます』
そう言って、『初めまして』と、少しハニカミながら笑顔を見せる。
確か、海ちゃんと同じ歳だって聞いてたけれど、見た感じは私と同じ歳、いや年下にも見えるほど。
『こちらこそ…って、本当に海ちゃんと付き合ってるですね…』
『おい、どういう意味だよ』
海ちゃんに睨まれるも、菜緒さんににっこり頷かれ、それが紛れもない真実だと知る。
なんだか、小さくてほわほわして、海ちゃんとは全く正反対の女性だったから、二重に驚いた。
『海、カウンターでも良いでしょう?…エリィ、ご案内して』
言われて、二人をカウンターの席に案内する。
ご機嫌な渚ちゃんは、まだ二人が何も注文していないのに『これ、絶対食べてほしいから』と、お店自慢のパンケーキを作り始めてる。
二人に飲み物を聞いていると、テラス席から咲ちゃんも戻ってきて、渚ちゃんがまたひとしきり二人を紹介。
よほど嬉しいのか、菜緒さんを『未来の妹なの』と紹し、既に適齢期を迎えている恋人達をあたふたさせた。
あの冷静沈着な海ちゃんの動揺ぶりは、あながちそれも遠い話じゃない気がして、見ているこちらも頬がゆるんでしまう。