明日、君を好きになる
君に会えなかった、あの３か月間、本当は少し不安だったんだ。

君は俺のこと、覚えていてくれるだろうか？

この間に、他の男に奪われやしないだろうか？

…これは、ごく普通の男が思う感情。

そう思う一方で、もっと本心を言うと、それよりも自分自身の気持ちが揺れ動くことはないのだろうか？と心の片隅で不安になった。

君に出会うまで、自分のことで手一杯で、誰かを想い、互いに束縛したりされたりすることさえ疎ましく、自分らしく自由でいたくて本気で恋人という存在などいらないと、思っていた。

そんな俺は、時間の経過と共に、君に対する気持ちが薄れていくんじゃないか？と、どこがで懸念していたんだ。

でも、実際は、そんな心配は全く不要なものだった。

君の前から姿を消した翌日から、会えない日が増えれば増えるほど、押し寄せるのは君への深い愛情。

不思議なことに、君に対する気持ちは、毎日会っていた時と何も変わらない。

離れていても、会えなくても、君への想いは何一つ、変わらなかった。

いや…むしろ、会えないほどに会いたさが募り、君を支えていくためだと自分を追い込みながら、そう決めた自分自身を恨んでしまうほどに、君に会いたくなった。

そんな時、どうしても君に会いたくて触れたくて、ともすれば君のいるカフェに走り出しそうになる焦燥を押し殺すために向かった、唯一君との思い出のレストラン。

ほんの少しだけれど、君と過ごした短い時間を思い出し、ほんの少しだけれど、救われた。
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