明日、君を好きになる
食事を終え、お店を出ると、時刻は間もなく2時半過ぎ。
まだ日は高く、日差しが眩しい。
『料理は申し分ないけど、コーヒーは、やっぱり渚さんの店の方が数段、美味いな』
『渚ちゃん喜びます。ちゃんと、伝えますね』
店の入り口を出て、小さな石畳の通路を抜け、駐車場に抜ける。
『本当はこの後も…と言いたいところだけど、この後、本業の方のクライアントと、打ち合わせが入っててね』
小野崎さんが、車のロックを外しながら、残念そうに言う。
『いえ、私こそ、ご馳走になった上に、駅まで送ってもらっちゃって良いんですか?』
『もちろん。どうぞ、乗って』
炎天下に置いてあった車内は、サンシェードをしていたおかげで、多少はマシだったけれど、エンジンをかけても、さっきみたいにすぐ涼しい風にはならず、しばらく窓を開けて、温かくなった空気を入れ替えながら走る。
『さっきの駅までで、良いのかな?』
『そこでお願いします。もう少し、不動産巡りたいので…』
『部屋探してるんだっけ?』
『はい。転職するにも、今のとこじゃ、贅沢だから…』
住宅街を抜けて、広い大通りに出たところで、開いてた窓を閉める。
外の喧騒がシャットアウトされ、急に密室感が増した。
まだ日は高く、日差しが眩しい。
『料理は申し分ないけど、コーヒーは、やっぱり渚さんの店の方が数段、美味いな』
『渚ちゃん喜びます。ちゃんと、伝えますね』
店の入り口を出て、小さな石畳の通路を抜け、駐車場に抜ける。
『本当はこの後も…と言いたいところだけど、この後、本業の方のクライアントと、打ち合わせが入っててね』
小野崎さんが、車のロックを外しながら、残念そうに言う。
『いえ、私こそ、ご馳走になった上に、駅まで送ってもらっちゃって良いんですか?』
『もちろん。どうぞ、乗って』
炎天下に置いてあった車内は、サンシェードをしていたおかげで、多少はマシだったけれど、エンジンをかけても、さっきみたいにすぐ涼しい風にはならず、しばらく窓を開けて、温かくなった空気を入れ替えながら走る。
『さっきの駅までで、良いのかな?』
『そこでお願いします。もう少し、不動産巡りたいので…』
『部屋探してるんだっけ?』
『はい。転職するにも、今のとこじゃ、贅沢だから…』
住宅街を抜けて、広い大通りに出たところで、開いてた窓を閉める。
外の喧騒がシャットアウトされ、急に密室感が増した。