明日、君を好きになる
『ワッ、姉ちゃん!?』
久しぶりに実家の玄関を開けると、開けたドアの先に、ちょうど出かける様子の弟に出くわした。
『何よ、人を幽霊が出たみたいに』
『いや、だって、超久しぶりだからさ』
『出かけるの?』
『まあな…って、そうだ!ちょうどよかった。俺、来月から一人暮らしするからさ』
弟の和樹も、今年26になったはず。
概ね、最近出来たらしい彼女の影響もあるのかもしれないが、そろそろ親元を離れるのも当然で、さして驚くこともない。
『ふぅん、そうなんだ』
『だから、姉ちゃんも、たまには親父たちに、顔見せに帰ってきてやれよな』
『…相変わらず、あんたはお気楽で良いわね』
『それは姉ちゃんの方だろ!ほんじゃ、行ってくるわ』
Tシャツに短パン、足元はビーチサンダルという、どう見ても一見お堅いイメージの公務員には見れないいでたちで、ご機嫌に出ていく。
今の和樹が、自分自身の仕事に疑問を持って、転職を考えた頃の小野崎さんと同世代とは、到底思えない。
久しぶりに実家の玄関を開けると、開けたドアの先に、ちょうど出かける様子の弟に出くわした。
『何よ、人を幽霊が出たみたいに』
『いや、だって、超久しぶりだからさ』
『出かけるの?』
『まあな…って、そうだ!ちょうどよかった。俺、来月から一人暮らしするからさ』
弟の和樹も、今年26になったはず。
概ね、最近出来たらしい彼女の影響もあるのかもしれないが、そろそろ親元を離れるのも当然で、さして驚くこともない。
『ふぅん、そうなんだ』
『だから、姉ちゃんも、たまには親父たちに、顔見せに帰ってきてやれよな』
『…相変わらず、あんたはお気楽で良いわね』
『それは姉ちゃんの方だろ!ほんじゃ、行ってくるわ』
Tシャツに短パン、足元はビーチサンダルという、どう見ても一見お堅いイメージの公務員には見れないいでたちで、ご機嫌に出ていく。
今の和樹が、自分自身の仕事に疑問を持って、転職を考えた頃の小野崎さんと同世代とは、到底思えない。