明日、君を好きになる
告白
都会の真ん中にある、リゾート系ホテルの屋上。
ガラス張りのチャペルの向こう側に広がるのは、雲一つない澄み切った青空。
白を基調とした内装は、透明感を増し、そんなに広くはないこの空間も、開放的に感じる。
『ここって、本当に街中?』
『確かに…見える範囲に遮るものないしね』
『なんか…素敵、空に浮かんでるみたい』
今から、新郎新婦が永遠の愛を誓い合う祭壇を前に、主役の二人を待つ時間、最前列から6列目の席に座り、チャペル全体を見まわして、朋美が感嘆のつぶやきをもらす。
『このホテル自体が高層だし、うまいことビル群が入り込まないように設計されてるんじゃない?』
『もう!千春ったら、現実に引き戻さないでよ!』
ちゃっかり通路側に陣取った朋美は、隣の千春を軽く睨み、ぷくりと頬を膨らませる。
今日の朋美は、イエローを基調にしたAラインの膝丈ドレスにレースのボレロ。
彼女のトレードマークであるショートヘアは、時間をかけて巻いてきたらしく、ゆるふわで可愛らしいスタイル。
どう見ても一児の母には見えない。
そんな朋美と対称的に、モスグリーンでシックに纏めてきた千春は、年齢より落ち着いて見えて、すでにミセスの漂いすらある。
『ねぇねぇ!そんなことより、受付にイイ男いたよね!アレ、藤川君の会社の人かな?』
『…また始まったよ、朋美の良い男探し』
朋美が、身を乗り出して興奮したように話しだすと、千春が呆れたようにため息を吐く。
ガラス張りのチャペルの向こう側に広がるのは、雲一つない澄み切った青空。
白を基調とした内装は、透明感を増し、そんなに広くはないこの空間も、開放的に感じる。
『ここって、本当に街中?』
『確かに…見える範囲に遮るものないしね』
『なんか…素敵、空に浮かんでるみたい』
今から、新郎新婦が永遠の愛を誓い合う祭壇を前に、主役の二人を待つ時間、最前列から6列目の席に座り、チャペル全体を見まわして、朋美が感嘆のつぶやきをもらす。
『このホテル自体が高層だし、うまいことビル群が入り込まないように設計されてるんじゃない?』
『もう!千春ったら、現実に引き戻さないでよ!』
ちゃっかり通路側に陣取った朋美は、隣の千春を軽く睨み、ぷくりと頬を膨らませる。
今日の朋美は、イエローを基調にしたAラインの膝丈ドレスにレースのボレロ。
彼女のトレードマークであるショートヘアは、時間をかけて巻いてきたらしく、ゆるふわで可愛らしいスタイル。
どう見ても一児の母には見えない。
そんな朋美と対称的に、モスグリーンでシックに纏めてきた千春は、年齢より落ち着いて見えて、すでにミセスの漂いすらある。
『ねぇねぇ!そんなことより、受付にイイ男いたよね!アレ、藤川君の会社の人かな?』
『…また始まったよ、朋美の良い男探し』
朋美が、身を乗り出して興奮したように話しだすと、千春が呆れたようにため息を吐く。