春が来たら、桜の花びら降らせてね
【冬菜へ】
はじめに、謝らせてほしい。
俺は冬菜にしてきたことがずっと忘れられなくて、初めは罪滅ぼしのつもりで冬菜に声をかけた。
でも、それは結局、俺が傷つきたくなくてしたことだったんだよな。
その結果、冬菜を傷つけて、本当にごめん。
でも俺、冬菜と出会って、冬菜の優しくて純粋で綺麗な心にどんどん惹かれていって、いつの間にか、罪滅ぼしとかじゃなく、ただ冬菜の力になりたいって思ってた。
冬菜のこと、笑顔にするために頑張ろうって思えた。
だから、冬菜が初めて笑ってくれた瞬間も、初めて聞かせてくれた言葉が俺の名前だったことも、全部が嬉しかった。
今も冬菜を幸せにしたい気持ちは変わらない。
冬菜は1人じゃない。
冬菜を想う誰かがいることを、この先も忘れないで欲しい。
いつまでも、冬菜の味方だ。
【夏樹より】