キミに捧げる愛の言葉
「まあ、クラスメイトとおばけを間違えるぐらいだしね。」
「え?何か言った?」
「桜田は可愛いなって。」
「言ってないでしょ…」
「聞こえてんじゃん。」
おばけじゃないってわかったから?
だからこんなに………水無月くんの顔を見たら安心するのかな。
「水無月くん、こんなところで何やってたの?あ、自主練?」
「んー、そう自主練。」
そう言うと、少し悲しそうな悔しそうな顔でつぶやく。
「俺今、スランプなんだよね。あ、桜田今少しだけ時間ある?」
急に顔を上げ微笑みながら目を合わせるもんだから、無意識に私は頷いていた。
まあ、予定もないんだけど。
「少しだけ打ったら一緒に帰ろ?送ってくから。」
「えっ!でも「いいのー。」
強引に言葉を遮られ、見てて?という。
____シュッ
「…わ、すごい!全然スランプじゃないじゃん!」
「んー、今は桜田が見てるからかなぁ。いつもは本当に入らないんだよ。……大事な時こそ、入らない。」
「……でも、」
「ん?」