キミに捧げる愛の言葉
先輩が来るまで、練習を見てろって言われたけど。
本当にいいのかな……
「…わぁ!すごい!スリーポイントシュートがあんなところから!」
「どう?見てるの楽しい?」
隣に座ってきたのはこの部活の部長、三上先輩。
「何か思ったこととかある?」
「思ったこと…ですか。……しいて言うなら…海沼先輩のことで。」
「お?なになに?」
「海沼先輩は、クイックパスを使う頻度が高いぶん、ミスも普通の倍はあると思います。
多分、味方を見つけて合図をしてからという順番が身体に身についていないからだと…」
「あと、スティールの際に全体的にファールが多いかと……す、すいません!」
「いや、なんで謝るの?」
え?だってなんか固まってるから余計なことを言っちゃったかもって……
「みんな集合!雪菜ちゃんの周りにきて!」
「え、え、え!?」
「今言ったこと、もう一回言って?」
同じことを、今度は部員みんなの前で話すが、さっきと同じ後悔をまたもやする。
私…なんで学ばないんだろう。
「す、すげぇ!」
「桜田さん、マネージャーより監督になったら?うちの監督よりよっぽど……って!すぐ暴力振るうのも嫌です。」
先輩の発言にすかさず拳を入れる監督。