キミに捧げる愛の言葉
そういっても、「いいの!」と意地をはる友達の美希にはもう降参
ノートは諦めよう。
「ほらっ、早くー!」
「…うん。今行くー!」
こうして、運命の一歩を踏み出すことに私まだ気づいていない____
*・゜゚・*:.。..。.:*・'.。. .。.:*・゜゚・*
「ねぇ……美希…」
「んー?」
「これ、ぜーんぶバスケ部目当て?」
上下左右どこをみても、女子、女子、女子!
「バスケ部は、校内のイケメン達が集まった部活だからねー。皆、マネージャー目当てだよ。」
マネージャー!?これの全部が?
軽く300は超えてる女子がみんな?
「……私、帰ろうかな。」
扉に向き直る私を、美希はガシッと掴む。
「今さら何言ってんの!ほらっ!」
「ちょ、ちょちょ、無理だってば!…あ、すみません。すみません。」
ぐいぐいと私を引っ張りながら前へと進む美希のかわりに、ぶつかった人に謝る。
「よーし。ついたぁ!」
「みっ、き。はぁ…疲れたぁ。」
「うん。わたしもー。」
絶対嘘だ!
目が輝いてるもん。
「雪菜もみなって!」
「…………わぁ!」
みんな輝いてる!
バスケが楽しくて仕方がなさそう。
いいなぁ。
ああやって、みんなで1つのことに取り組んで笑いあえるの。