素直になるのはキミにだけ
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【五月side】
「なんだよあれ…沙弥、相変わらず嘘つくのへたかよ。」
何があったのか知らないけど、蛍人が別人みたいだった。
めんどくさいから、さっさと仲直りしとけよ、沙弥。
「あーあ、デートかぁ……」
「どした五月。この部長様が話を聞いてやろうか?」
「結構です」
沙弥と蛍人が仲悪くなるのはうれしい、って思ってたけど、いざなってみるとやりずらい。
なんか、俺まで気まずかったし…
「あーあ、あの二人付き合っちゃうのかな」
そんときは、そんときか。
「あーあ、俺って優しいな~」
どうせ沙弥をオトすなんて無理ってわかってたから、仕方ない……蛍人、がんばれよ
俺は空を見上げ、こぶしを突き上げた。