素直になるのはキミにだけ
“ 同居 ” っていう家族同然の…誰よりも近い場所にいるはずなのに、とても距離が遠く感じた。




「センパイ、仲直りで、いい?」



「…うん。あたしも、ごめん。」




少し間があき、秋本はふふっと笑い出した。




「もう、既読無視はなしだからね?」




「……内容による」




「えー!!あははは!」




やっぱりあたしは、この距離感が一番落ち着く。



_友達以上、幼なじみ以上、恋人未満。


この、同居人という立ち位置が、あたしとこいつの平穏な暮らし方なんだと思う。

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