素直になるのはキミにだけ
【蒼士side】

カチャ…


「沙弥ちゃん、おかゆ作ったよ~」




小さなテーブルにお盆に乗せたおかゆと水、市販の薬を置いてベッドを覗き込む。




家まで沙弥ちゃんを運んでから30分が過ぎたころ。


帰ってきた時は辛そうに眠っていた沙弥ちゃんだったけど、今は冷えピタ効果かわからないけど、気持ちよさそうにすやすや眠っている。




「……さてと、俺も一応年頃の男だし、いつまでもJKの部屋にいるわけにはいかないんだよねえ…」




緊急事態で勝手にお邪魔したとはいえ、沙弥ちゃんがおかゆを食べたら家の人が帰ってくる前に帰らないと。


ってか、せっかく作ったほかほかのおかゆが…

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