素直になるのはキミにだけ
「あ、そろそろ帰るね?悪いけどそこのでっかいの起こしてくれない?」



「あぁ、それならもうそろそろ…」



松原くんが何かを言いかけた時、部屋のドアが開けられた。



「おまたせーい」



入ってきたのは、いつも通りジャージ姿の三上センパイ。




「俺が車で送るから、沙弥ちゃんは蛍人の荷物だけ持って?」




「え、でも…」


「いいのいいの。っつーか沙弥ちゃん一人でこんなでっかい男どうやって連れて帰るつもりだったの?」




……あ、全く考えてなかった。




「はは、考えてなかったっしょ?バレバレだよ。さてと、冬馬と龍、蛍人店の前まで運んでくれる?車とってくるから」




「うぃーす」

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