素直になるのはキミにだけ
「ほれ、行くぞ沙弥ちゃん」




「あ、はい。秋本のことはあたしたちに任せて。そのかわり…松原くんたちは先輩たちが悪さしないように見張っててよ?」




それだけ伝えて、あたしと秋本を乗せた車は発進した。



「……顔赤い」




酔ってるから仕方なく膝枕をしてあげてるんだけど、さっきから辛そう。



うなされてる…?それともまだ気持ち悪いのかな…?



「沙弥ちゃん、なんだかんだ言って蛍人のこと心配してるんだ?」


「それは……」



幼なじみだし、同居人だし、部員だし……
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