素直になるのはキミにだけ
* * *

「よっこらせっと」



我が家の駐車場に車を止め、三上センパイは後部座席で寝ている秋本をおぶった。



「鍵…」




まって、この場合…秋本の家に行くのが普通だよね…?


…でも、秋本の家はもう何か月も使われていないし、電気だって止められてる。


そして鍵も……どこ?




「…沙弥ちゃん?早く鍵あけてー」


「あっ、はい」




あたしが悩んでいる間に三上センパイは移動したらしく、我が家の玄関の前に立っていた。






……ん?






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