素直になるのはキミにだけ
「…で?話って?」



冷蔵庫の秋本が買ってきたであろう炭酸飲料を三上センパイに渡したらおとなしくなってくれた。


……子供と一緒じゃん。




「っふ、よくぞ聞いてくれました!!!ここに開催!! “ 第一回・三上センパイの恋愛相談所 ” !!いぇ~い!!」




三上センパイは一人で立ち上がり拍手をする。


……一方あたしは、理解不能でただ興奮状態の三上センパイを眺めていた。




「んもぅ~、沙弥ちゃんってば~、冷めた目で見ないで一緒に拍手してよぉ~」


「ぶりっ子のまねですか?」




ぶりぶりしちゃって、はっきり言えば気持ち悪い。とても。


あたしがのってくれないからか、三上センパイは拗ねながらもソファに座り、ジュースを一口飲んだ。


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