素直になるのはキミにだけ
ゴンッ


「…え?」




今、ゴンッて言った?


……髪ゴムを落としてあんな音が出ると思うほど、あたしはバカじゃない。



「秋本…?」




あたしはサッとグラスに水を入れて、濡れたタオルを一緒にトレーに乗せて二階に上がった。




カチャ…


「秋本…?」




そっとドアを開けて部屋をのぞくと、秋本は起きている。


でも…なぜかベッドの上で体育座りをしてぼーっとしていた。




なんだ、こいつ。


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