素直になるのはキミにだけ
「……なに、あれ」




部活の時は普通だったのに……




「……沙弥。」


「え?」



ぱっとお兄ちゃんの方を見ると、さっきまでのテンションはどこへやら。


すっかり真剣な顔になっている。



「何…?」



お兄ちゃんが真剣な顔って……すごい違和感がある。



「沙弥、おいで」


「……どうしたの?」


「いいから、座って」



あたしはお兄ちゃんに促され、リビングのソファに座った。

< 221 / 313 >

この作品をシェア

pagetop