素直になるのはキミにだけ
「おもったこと、そのまま答えて?沙弥は…引っ越したい?」

「…わかんない」




おばあちゃんのことを放っておくなんて、あたしにはできない。


でも……みんなとも離れたくない。



_秋本……




「その顔!!!今誰のこと考えてた?はっきり答えて」


「え?」



今、あたしは……



「蛍人くん、でしょ?」


「なっ、どうしてそれが…?」



茉夏は冷静に、でもどこか焦っているような様子であたしの肩をつかんだ。

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