素直になるのはキミにだけ
あたしはアプリで茉夏にメッセージを送った。




あたしたちはお来てるけど、実際はまだ6時にもなっていない。




普通の高校生すら起きているかわからないこの時間に、寝ることが趣味、という茉夏が起きているはずもない。ありえない。




「着替えるから。出てって」




「え、手伝ってあげよっか?」




「いらないうざい早く出ろ」




あたしはベッドから降りて秋本の背中を押して部屋の外に追い出した。

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