素直になるのはキミにだけ
『ねえ、センパイ…』
「……なに」
あたしはカラカラとドアを開け、ゆっくりとベランダに出た。
……星が、きれいだ。
『俺の事好きって、本当?』
「……だから手紙に」
『信じられないから、センパイの声で聞きたい』
「……………き……」
あたしはボソッと呟く。
軽く言ったつもりだったけど、口に出した途端、顔が燃えるように熱くなった。
『…聞こえない』
「…っはぁ!?聞こえたでしょ!?」
『へぇ~、沙弥センパイの “ 好き ” って口に出して言えないレベルの好きなんだぁ。へぇ~』
……むかつくっ!!!
「好きって言ってるでしょうがバカ!!!!」
静かな空間にあたしの大きな声は響き渡り、自分の声が跳ね返って聞こえてきた。
………田舎が憎い。
「……なに」
あたしはカラカラとドアを開け、ゆっくりとベランダに出た。
……星が、きれいだ。
『俺の事好きって、本当?』
「……だから手紙に」
『信じられないから、センパイの声で聞きたい』
「……………き……」
あたしはボソッと呟く。
軽く言ったつもりだったけど、口に出した途端、顔が燃えるように熱くなった。
『…聞こえない』
「…っはぁ!?聞こえたでしょ!?」
『へぇ~、沙弥センパイの “ 好き ” って口に出して言えないレベルの好きなんだぁ。へぇ~』
……むかつくっ!!!
「好きって言ってるでしょうがバカ!!!!」
静かな空間にあたしの大きな声は響き渡り、自分の声が跳ね返って聞こえてきた。
………田舎が憎い。