素直になるのはキミにだけ
『やめてないって…どういうこと?』



テンションの下がり方が半端じゃない。

そのせいか、秋本の声はいつもよりずっと低くなっている。




「…知らなかったの?あたしは今もこっちで男バスのマネージャーをやってる。茉夏たちは知ってるはずだけど…」

まあ、こいつに何も言わずに引っ越したのはあたしなんだけど。



『へぇ…センパイ、俺以外の男連中と1週間ほぼ毎日一緒にいるんだ?俺の知らないところで?』


………うざい…!!



「男連中って…マネージャーやってたのは前からずっとだし、何も変わってないでしょ?」


『はぁ……沙弥センパイの鈍感にぶにぶ娘』

「はぁ!?変なあだ名付けんのやめてくれない?」

『とにかく、他のやつに絶対隙見せんなよ』
 

……なんでこんなに偉そうなの…?

仮にもあたし、先輩なんですけど…?

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