素直になるのはキミにだけ
「…そろそろ寝るね」



明日で、ゴールデンウィークが終わる。

引退する夏までに、マネージャーとしてできることはすべてやってあげたい。


受験だからと言って、中途半端な気持ちで部活を投げ出したくはないから。



『わかった。あ、くれぐれも俺以外の男に』

「わかったわかった。それさっきも聞いたから。」



同じことを何度も言われるなんて、子供みたいでいやだ。



「おやすみ」

『…おやすみ、沙弥センパイ』



電話を切り、あたしは部屋に入る。




……うん、今日は充実した一日だった。

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