素直になるのはキミにだけ

進路と恋路

【沙弥side】

『へぇ~、それじゃあやっと付き合うことになったんだ』

「付き合う……ことになったんですかね?」



秋本は、付き合おうとか恋人とかそんな言葉は一切言わなかった。

あたしたちの関係って……何?



『…ふぅ~ん?じゃあ今日が楽しみだね』

「…は?」



今日は土曜日。

うちの部は練習自体は休みで、これから部員全員でT大VSA大の練習試合を見に行く。


…そこで、あたしは朝から響センパイに電話をかけ、秋本の誕生日にあったことを全部報告した。

一応、相談には乗ってもらったから。



「あ、時間……すいません、そろそろ切ります」

『あぁ、ごめん忘れてた。じゃあまたあとでね~』

「はい、失礼します」



電話を切って、そのままスマホはバッグにしまった。

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