素直になるのはキミにだけ
Midorigaoka…って!!

「春風…?」

「…川瀬くん?」



……夢ならばさめてほしい。なんで緑ヶ丘が……!!


それより、川瀬くんがいるってことは…!!



グイッ


後ろから腕を引っ張られ、あたしは固い壁のようなものにトンッと背中を預けた。


……まあ、壁じゃないのはわかってたけど。



「……ねぇ、人の彼女抱きしめるとか、龍センパイ趣味悪すぎない?」

「…っ!」



この柔軟剤の匂い、ちょっと怒ったような低い声……



該当する人間は、1人しかいない。

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