素直になるのはキミにだけ
「ちょっと、タンク返してよ!」




「ほらほら、行くよー!」




五月はタンクを持ったまま体育館に走っていった。




「はぁ……もうっ」




あたしは五月を追いかけた。




バンッ




「ちょっと五月、タンク返してよ!」




「あ、沙弥」




「誰だよ五月。お前の彼女?」




「そうそ「違います。イトコです」




体育館のドアを開けると、いつものうちの部員だけでなく、知らない男がたくさんいた。

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