素直になるのはキミにだけ
「ごめんごめん沙弥、タンクなら舞台に置いといた」




「はぁ…」




「ねぇねぇ、五月のイトコってほんと?」




ニコニコしながら背の高い男が迫ってくる。




「本当だって。あと俺の未来の嫁ね」




「ねえ五月。どういうこと?なんであんたがここにいるの?」




五月と仲良さげに話す男子たちのジャージの背中には “ Sakurasaka Basketball Club ” の文字。



「あ!!思い出した!!」




「?」




その中の一人にびしっと指をさされて。




「このひと、緑が丘の冷徹鬼マネージャーじゃん!!」




「あぁ!!サキさんだっけ?」




「…春風沙弥です」




「あー、サヤさんね。ごめんごめん」

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