素直になるのはキミにだけ
「俺、桜坂の部長のタツヤね!よろしくー」




そのまま手を握られ、上下にぶんぶん振られた。


そのとき、後ろにグイッと引っ張られて…



ぎゅっ




「はーい、そこまで!俺の沙弥返して」




…この声、この行動。アイツしかいないか




「秋本離れろ。沙弥って呼ばないで。てかあたしはあんたのものじゃない」




強引に秋本の腕からすりぬけ、へらへらしているその男をにらむ。

< 45 / 313 >

この作品をシェア

pagetop