素直になるのはキミにだけ

+2nd Days+

【沙弥side】

「_ん……まぶしい」




太陽の光に目を細めると、自分が合宿に来ていることを思い出す。




「ふわぁ……茉夏、起きて。6時だよ」




あんたメイクすんだろ、と思いながら声をかけると、隣の布団には茉夏の姿がない。




「あれ?」




先に起きた?……訳はないよね。




「……茉夏、あんたどうやって寝たらそんなとこまで転がるの?」




茉夏がいたのはあたしの布団の足元。寝相の悪い茉夏はここまで転がってきたのだろう。

< 63 / 313 >

この作品をシェア

pagetop