溺愛警報
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「…平成○年4月10日新入生代表 霧原 渚。」



渚の新入生代表スピーチが終わった。

私の席から視界に入っている女子達の目はハートになっていた。


本当に昔からよく女の子にモテるよね…。



性格は冷酷って言っていいほどなのに。



『続きまして、在校生代表挨拶。
在校生代表3年1組霧原 楓。』



教頭の合図がかかり、ふう君は舞台に慣れた感じで歩いていく。


ふう君が少し歩いただけで女の先輩達がキャーキャー叫んでいる。



そういえば、ここにもモテる人がいた。



「新入生の皆さん、
ご入学おめでとうございます…、」



そして長々とスピーチが始まった。



「…在校生代表 霧原 楓。」



終わったのは3分後ぐらい。
うん、ほとんど話聞いてない。


少し離れた席に座っている渚に関しては欠伸してるし、



「…ふぁあ〜」



私まで欠伸移っちゃったよ。
てか、入学式って本当に暇だよね。


どこでも共通だけど、校長の話が長い。



学校あるあるの一つに認定されるほど。



そして、基本的に校長か教頭どちらかが頭がハゲていたり。



光に当たると眩しいんだよね。



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