溺愛警報
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「…きろ、...…起きろっ!」



誰かに体を揺さぶられてる?
…と思い目を覚ますと渚の姿。



「…ん、なにぃ?」


「なにぃ、じゃねーから。
入学式終わった、さっさと教室戻るぞ。」


「えっ、うそ…。」



周りを見ると続々と体育館を出ていく生徒と保護者達。


…あら、少し寝すぎた?



「軽く普通に爆睡してんなよ。」


「…し、してないから!」


「してたくせに。…さっさと教室戻るぞ。」



結構、渚お怒りだ。
機嫌が戻るまでに長いんだよね…、


本当にお子ちゃまか!



「あー、待ってよ!」



どうして、こうも男子は自分勝手なんだろうか。勝手に機嫌悪くなるし!


もー、めんどくさいなー!



「渚、何で怒ってるのー?」


「別に怒ってない。」



ほら、そう言ってる地点で機嫌悪い。



「私なにか気に障ることした?」


「してない、…勝手に寝て寝顔ばらまいてちょっとは周りのこと考えろ。」



別に、寝顔くらい見られても…、
あ、でもヨダレ垂らしてなかったかな?


それとも今以上にブサイクだったりして…、



それは皆様に不快な思いをさせてしまいました。大変失礼いたしました…。


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