溺愛警報


「渚ー、まだ怒ってるの?」


「うん、怒ってる。」



って、怒ってるんかい!

やばい、真っ黒い笑顔。
こんなときの渚ほど怖いものはない。



「いい加減、機嫌なおしてよ〜。」


「てか、何でそんなに無防備なの?
それにスカート短すぎだし、化粧なんてする必要あるわけ?」


「私だって高校生だもん!
青春ってものをしたいし、彼氏もほしい!」



高校生というものは一度だけなんだよ?
今、楽しまなくていつ楽しむ?



「汐に彼氏?ほざけ、ありえねーから。」


「…っ?!」



渚は酷い人間です。
私だって、つくれるもん!(きっと…、)



「汐に彼氏なんてもの出来たらその男の目を疑うわ。」


「絶対に彼氏つくるもん!」


「ふーん、作れるものなら作ってみれば?」



絶対に彼氏を作って驚かせてやる!
それで土下座して謝ってもらう!



「渚より良い男捕まえてやるんだからね!
私をいつでも褒めてくれる彼氏つくるもん!そして優しくしてくれる人!」



ギャフンと言わせてやる!



「へー、ま、せいぜい頑張れば?」


「渚の馬鹿!
晩ご飯に大量のキノコをいれてやる!」


「は?!ふざけんなよ!」


< 13 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop