溺愛警報
「渚ー、まだ怒ってるの?」
「うん、怒ってる。」
って、怒ってるんかい!
やばい、真っ黒い笑顔。
こんなときの渚ほど怖いものはない。
「いい加減、機嫌なおしてよ〜。」
「てか、何でそんなに無防備なの?
それにスカート短すぎだし、化粧なんてする必要あるわけ?」
「私だって高校生だもん!
青春ってものをしたいし、彼氏もほしい!」
高校生というものは一度だけなんだよ?
今、楽しまなくていつ楽しむ?
「汐に彼氏?ほざけ、ありえねーから。」
「…っ?!」
渚は酷い人間です。
私だって、つくれるもん!(きっと…、)
「汐に彼氏なんてもの出来たらその男の目を疑うわ。」
「絶対に彼氏つくるもん!」
「ふーん、作れるものなら作ってみれば?」
絶対に彼氏を作って驚かせてやる!
それで土下座して謝ってもらう!
「渚より良い男捕まえてやるんだからね!
私をいつでも褒めてくれる彼氏つくるもん!そして優しくしてくれる人!」
ギャフンと言わせてやる!
「へー、ま、せいぜい頑張れば?」
「渚の馬鹿!
晩ご飯に大量のキノコをいれてやる!」
「は?!ふざけんなよ!」