溺愛警報



1組だけ離れ小島とか寂しすぎる…。
私、友達出来るのかなー。


さっき確認した限り知り合いは渚しかいなかったから不安。



「渚ー、友達ってどうやって作るの…、」


「は?珍しく弱気じゃん、
友達作りとかチビの頃からやってきただろ。

てか、汐なら大丈夫な気しかしない。」



さすが、幼馴染み。
私の励まし方を知っている。



「お、ここみたいだな。」



何故か、隣のクラスが3年生って。
うん、普通は2年生だよね。


この学校のつくりが理解できない。



「な、渚ぁ〜、まだドア開けないでね。」



心臓がバクバクしてる。
緊張しすぎて気が狂いそう。



「あのさ、あと2分で遅刻なんだけど。」


「だ、だって〜…!」


「はいはい、じゃあ深呼吸しろ。」



渚に言われた通りに深呼吸をする。
少しだけ落ち着いた気がする。



「んじゃ、開けるぞ?」



と言って、渚が勢いよくドアを開けた。
って、初日から目立ってどうすんの!


クラスメイトの視線はかなりこっちに向いている。うん、、…有り得ない。



「座席は…、汐は安定の一番前だな。
って、オレの席も前じゃねーか。最悪。」



逢坂だから基本的に一番前の席。
小学生の頃から安定してる。



「…え、渚が隣の席なの?」


「あ?悪ぃかよ、
文句なら担任にでも言え。」


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