溺愛警報
文句ってゆーか、渚が隣ってことはパンダさん達集まってくるじゃん。
中学のときも渚とは2年間同じクラスだったから苦労したことを覚えている。
「文句はないけど…、」
「…けど?」
「私、香水臭いの嫌だからね。」
あと、席乗っ取られるの。
渚はクールで冷血男子なのに何故か人気。
その理由は顔がイケメンだから。
私でも認めちゃうほど、霧原3兄妹は顔が整っている。
「それ、オレに言わないでくれる?」
「だって、渚のギャラリーでしょ?
私、追い払うのやだからね。」
「…それは嫉妬なわけ?」
し、し、、嫉妬?!
そんなわけないでしょ。
「断じて違います。うん、1000%違う。」
だって、渚に対して恋愛感情をもったことなんて一度もない。(多分…、ないと思う)
「へー、あっそ。」
あれ、私……、渚の機嫌損ねた?!
いや、普通のことを言っただけ。
「えっと…、渚、怒ってるの?」
「…汐、うるさいから黙って」
渚は昔からよくわからない。
急に機嫌が悪くなったり、良かったり。
機嫌良い時の方が少ないけど。
「渚のばか!鬼畜!あほ!」
「…あ?今何て言った?」
火に油を注ぐとはこういうことを言う。
「な、何も言ってません…。」