私の二人の神様へ
「本当に良いの?無理してない?やせ我慢は身体に毒よ?」
「水野。お前、しつこい。素直に喜べないのかよ」
「だって……」
そこで榊田君が私の額にデコピンをしてきた。
私は小さく悲鳴を上げ、額を押さえながら彼を睨みつけた。
「お前が、俺に申し訳なさを感じる必要がどこにある?何かやましいことでもあるのかよ?」
結局、私の良いように収まってしまって、榊田君の優しさに甘えることになってしまった。
それが申し訳ないし、それにやましい。
「榊田君が私に甘いのをわかっていて、それを利用しているようでやましさを感じる」
私がしょげながら言うと、さっきの倍の威力のデコピンが繰り出された。
「痛っ!!い、痛っ~い!」
涙目になりながらも、さっきの倍の睨みを私も返した。