浅葱色の忍
土方歳三
山崎が、渋沢さんの前に座って言った
「元は、勤王志士の側だったんだろ?」
山崎の言葉に、動揺しながら
「……はい」
力無く返答した
俺達は、山崎の次の言葉を待った
「うちの参謀も元は、勤王思想の人でな
なんか、端から胡散臭いって決めつけてて
失礼な振る舞いもしたし
その人のおかげで、ちょっと自分を見失いそうだったり、主と喧嘩もした
この数カ月、渋沢と過ごして
渋沢見てたら
俺が、疑い深すぎてたのかなって
渋沢には、もっと
人と信頼関係を築けと言っておきながら
俺が1番出来てなかった
人は、変われるって、痛感した
だから、参謀の事、信用して見ようと思う」
山崎が、こんなに自分の気持ちを言うなんて、幹部らも驚いている
特に、かっちゃんと藤堂は
自分に言われている気分なのか
嬉しそうだ
「渋沢 昭武は、まだまだ子供っぽいとこもあるけど、しっかりしてるから
お供として行くのではなく、自分の勉強の為だと思って、昭武よりも多くを学ぶつもりで行ってこい」
「はい! 山崎さん
色々、ありがとうございます!
帰ったら、会いに来てもいいですか?」
「土産話、楽しみにしてる!」
「土産もな!」
永倉が言うと、皆が笑った
渋沢さんが帰って行く後ろ姿を見送る
いつかは、かっちゃんが言ったけど
今日は、俺の役目な気がした
「山崎 無事に帰れるか、確認してこいよ」
俺に、ニコリと笑い
「おおきに!」
「ふっ 良いって」
久しぶりに、普通に喋ったな
「副長 顔に墨ついてんで」
「は!?早く言えよ!!!」
「嘘! ほな!行ってくる!!」
「/////くっそぉ!帰ったら拳骨だからな!」
ゲラゲラ笑われているが
心地良い
山崎のおかげで、幹部らに流れていた
変な空気もなくなった
久しぶりに藤堂は、気楽に笑っている
かっちゃん…?
かっちゃんの目が、烝華を見る目と同じ
愛おしむ目だ
不思議な違和感を感じた
似てるから…?
そう、自分を納得させた
「元は、勤王志士の側だったんだろ?」
山崎の言葉に、動揺しながら
「……はい」
力無く返答した
俺達は、山崎の次の言葉を待った
「うちの参謀も元は、勤王思想の人でな
なんか、端から胡散臭いって決めつけてて
失礼な振る舞いもしたし
その人のおかげで、ちょっと自分を見失いそうだったり、主と喧嘩もした
この数カ月、渋沢と過ごして
渋沢見てたら
俺が、疑い深すぎてたのかなって
渋沢には、もっと
人と信頼関係を築けと言っておきながら
俺が1番出来てなかった
人は、変われるって、痛感した
だから、参謀の事、信用して見ようと思う」
山崎が、こんなに自分の気持ちを言うなんて、幹部らも驚いている
特に、かっちゃんと藤堂は
自分に言われている気分なのか
嬉しそうだ
「渋沢 昭武は、まだまだ子供っぽいとこもあるけど、しっかりしてるから
お供として行くのではなく、自分の勉強の為だと思って、昭武よりも多くを学ぶつもりで行ってこい」
「はい! 山崎さん
色々、ありがとうございます!
帰ったら、会いに来てもいいですか?」
「土産話、楽しみにしてる!」
「土産もな!」
永倉が言うと、皆が笑った
渋沢さんが帰って行く後ろ姿を見送る
いつかは、かっちゃんが言ったけど
今日は、俺の役目な気がした
「山崎 無事に帰れるか、確認してこいよ」
俺に、ニコリと笑い
「おおきに!」
「ふっ 良いって」
久しぶりに、普通に喋ったな
「副長 顔に墨ついてんで」
「は!?早く言えよ!!!」
「嘘! ほな!行ってくる!!」
「/////くっそぉ!帰ったら拳骨だからな!」
ゲラゲラ笑われているが
心地良い
山崎のおかげで、幹部らに流れていた
変な空気もなくなった
久しぶりに藤堂は、気楽に笑っている
かっちゃん…?
かっちゃんの目が、烝華を見る目と同じ
愛おしむ目だ
不思議な違和感を感じた
似てるから…?
そう、自分を納得させた