浅葱色の忍
局長とその忍


一線を越えないと約束していた




「ずっと触れたかった」



断られるかな?今は、さすがにそんな気分になれないか?



「お願い… 体の全部消して!
勇に触れられたい!忘れさせて!」



必死に懇願され
よほど苦しいのだと
我慢していたのだと



怖がらせないよう、ゆっくりと
体を重ねた






こんな切っ掛けで、烝を抱くことになるとは、思いもしなかった




「おおきに……やっぱり勇は光の人やな!」



にっこりと笑う烝に
安堵と同時に、抑えている恋心が
溢れ出す



「好きだよ」



顔を赤らめ



「うっ///// うちも」




烝が恥ずかしがる姿もまた可愛く
俺、ではなく
うちも
なんて、乙女なところも可愛く



ゆっくりと朝まで過ごした






「おおきに!もう大丈夫!」

「私が大丈夫じゃなくなった…」

「え?」

「烝から離れがたい
もっと、触れたくてたまらない」

「/////アホ」




本当なんだよ?
烝を想う気持ちが、どんどん溢れるんだ





「うちも、勇に触れられたい/////
せやけど、局長さん帰らなあかんやん」




烝に口づけをした



「今の言葉で、満足したよ!またね!」


「うん また」



私達の越えた一線は
私達をより、強く結びつけたようだ

























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