浅葱色の忍
山崎が土方の部屋に行くと、近藤が
土方の隣で、微笑んだ

ペコリと頭を下げ、2人の前に座る


「新選組を幕臣にって話があってよぉ」


「山崎君、知っていたかい?」


「いえ 初耳です
おめでとうございます」



土方が、後ろ頭を掻く



「おめぇの口添えかと思ったんだが……」


「は? そんなことしませんよ」


「私も、てっきりそうかと」


「新選組の働きが認められたんでしょ?」


「迷ってんだよな…受けるかどうか」


「なんでですか?
以前も断ってて、不思議に思ったんですけど… 幕臣になったからってなにも変わらないでしょ?」


「……そうなのか?」


「新選組として、会津から完全独立することは、動きやすくなると思うけど?」


「ほぉ 硬く考えすぎていたな
歳 前向きに話し合ってみようか」


「そうだな」























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