浅葱色の忍
山崎烝
あの日から勇は、何度も言った
歳なら大丈夫だから
本当の事を言わないか? って
俺には、踏み出す勇気がなかった
土方さんは、普通になった
良い機会を逃した事は、わかる
だけど、勇が大丈夫と言っても
絶対に土方さんは、俺の使い方を変える
「なんて顔してるんだよ!!怖いって!」
「暑い…」
「暑いのに、屋根上ってたら
そりゃ、暑いでしょ!考え事?」
「ん… 女って、副長に話すかどうか」
俺の隣に座った吉村に打ち明けると
「まだ、それ悩んでたんだ?」
「答えが出えへんねん」
「言いたいなって時でいいんじゃない?
これから先、そういう機会があるでしょ
ゆっくりいきましょ!」
「吉村~ おおきに
弱音吐ける友がおるってええな!
んで、吉村はどないしたん?」
「なんか、副長が探してるみたいだったから
違うかもだけど」
「行ってみる」
吉村も監察方として、独り立ちした
廊下を歩く副長を見て、俺を探してると
分かるようになったか
嬉しいものやな
「お探しですか?」
「おう!部屋に行ったとこだ!
慶喜様からの仕事なんだが
お前にも忍としてついてきて欲しいそうだ」
「?忍として?
それ、結構… 緊急な奴やで」
「そうなのか!? 先に行け!
俺達もすぐに行く!」
歳なら大丈夫だから
本当の事を言わないか? って
俺には、踏み出す勇気がなかった
土方さんは、普通になった
良い機会を逃した事は、わかる
だけど、勇が大丈夫と言っても
絶対に土方さんは、俺の使い方を変える
「なんて顔してるんだよ!!怖いって!」
「暑い…」
「暑いのに、屋根上ってたら
そりゃ、暑いでしょ!考え事?」
「ん… 女って、副長に話すかどうか」
俺の隣に座った吉村に打ち明けると
「まだ、それ悩んでたんだ?」
「答えが出えへんねん」
「言いたいなって時でいいんじゃない?
これから先、そういう機会があるでしょ
ゆっくりいきましょ!」
「吉村~ おおきに
弱音吐ける友がおるってええな!
んで、吉村はどないしたん?」
「なんか、副長が探してるみたいだったから
違うかもだけど」
「行ってみる」
吉村も監察方として、独り立ちした
廊下を歩く副長を見て、俺を探してると
分かるようになったか
嬉しいものやな
「お探しですか?」
「おう!部屋に行ったとこだ!
慶喜様からの仕事なんだが
お前にも忍としてついてきて欲しいそうだ」
「?忍として?
それ、結構… 緊急な奴やで」
「そうなのか!? 先に行け!
俺達もすぐに行く!」