浅葱色の忍
久しぶりに穏やかな1日だった
警護なしに外出をするなと
歳に厳しく言われていたが
どうしても2人に会いたかった
顔色の良い総司と女だということを
隠さなくても良くなった烝の安堵した顔
本当に、早く帰って来て欲しい
数日後
二条城からの帰路で、私は襲撃された
どうやら妾宅にも押し入ったらしい
総司を置いてなくて良かった
肩が燃えるように熱く
ぬるぬると温かい血が、次々と溢れる
薄れる意識の中
皆が懸命に私を守ってくれていた
歳の言う通りだ
私は、狙われていたんだね
こんなに血を流して…
私は、大丈夫だろうか…
・
・
・
「おい!かっちゃん目覚めたぞ!」
「うるさいやっちゃなぁ~」
歳と烝の声?
「おはようさん」
私を覗き込む、烝
可愛らしいその笑顔に
私も笑顔になる
「やぁ また会えたね」
「ぷっ なんや?
ずいぶん会ってへんような言い方やん!」
「……コンドウサン」
泣きそうな総司が、顔を出した
「ほら!起きたやろ!
もう!皆して大丈夫やって言っても
死ぬんちゃうかって、やかましかってん!」
恐らく、私の襲撃を聞き
総司は体調を崩したんだろう
総司の性格だ
仇をとるとかで、烝が止めたのかな?
「お前が1番うるさかったじゃねえか!
コイツ、仇とるとか言ってよ
総司と張り切ってたんだぞ!
ったく!誰がかっちゃんの治療するんだ!
って、怒鳴ってやったんだ!」
「ふふふっ うぅっ 痛たたたっ」
あまりにも想像が出来てしまい
笑ったが笑うと傷が痛む
「山崎、かっちゃんと総司を頼んだぞ」
「はい」
歳が帰った
「いや~死ぬかと思ったよ」
「アホな事言うなや…
勇に先逝かれたら……嫌や…」
烝が眉毛をハの字にして、私の額から
手拭いを乱暴にとる
警護なしに外出をするなと
歳に厳しく言われていたが
どうしても2人に会いたかった
顔色の良い総司と女だということを
隠さなくても良くなった烝の安堵した顔
本当に、早く帰って来て欲しい
数日後
二条城からの帰路で、私は襲撃された
どうやら妾宅にも押し入ったらしい
総司を置いてなくて良かった
肩が燃えるように熱く
ぬるぬると温かい血が、次々と溢れる
薄れる意識の中
皆が懸命に私を守ってくれていた
歳の言う通りだ
私は、狙われていたんだね
こんなに血を流して…
私は、大丈夫だろうか…
・
・
・
「おい!かっちゃん目覚めたぞ!」
「うるさいやっちゃなぁ~」
歳と烝の声?
「おはようさん」
私を覗き込む、烝
可愛らしいその笑顔に
私も笑顔になる
「やぁ また会えたね」
「ぷっ なんや?
ずいぶん会ってへんような言い方やん!」
「……コンドウサン」
泣きそうな総司が、顔を出した
「ほら!起きたやろ!
もう!皆して大丈夫やって言っても
死ぬんちゃうかって、やかましかってん!」
恐らく、私の襲撃を聞き
総司は体調を崩したんだろう
総司の性格だ
仇をとるとかで、烝が止めたのかな?
「お前が1番うるさかったじゃねえか!
コイツ、仇とるとか言ってよ
総司と張り切ってたんだぞ!
ったく!誰がかっちゃんの治療するんだ!
って、怒鳴ってやったんだ!」
「ふふふっ うぅっ 痛たたたっ」
あまりにも想像が出来てしまい
笑ったが笑うと傷が痛む
「山崎、かっちゃんと総司を頼んだぞ」
「はい」
歳が帰った
「いや~死ぬかと思ったよ」
「アホな事言うなや…
勇に先逝かれたら……嫌や…」
烝が眉毛をハの字にして、私の額から
手拭いを乱暴にとる