浅葱色の忍

一橋慶喜の憂鬱

育った水戸を離れ、江戸へ

名も 慶喜と改められた




俺の気持ちが追いつく前にどんどんと
事が進で行く



心を許せる友は、おらぬ




弱音を吐くことも許されない




俺は、慶喜と言うものにならねばならぬ



慶喜というものは、どういう生き方をして


どのように皆を守っていくのだろう



まわりからの期待に


どう答えていけば良いのだろう





10歳の俺は、先を思えば思うほどに

押しつぶされそうな気持ちだった








なぜ…  俺なんだ…




















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