浅葱色の忍
文久  秋
幹部会議の際


珍しく無口な井上が、怒りを表した


それは、話が脱線し、冗談めかし


「忍ってのは、信用出来ねえもんな!」


「俺もそう思います!あははっ」


と、顔を合わせれば
そんな冗談を言い合う
原田と山崎


原田の言葉に、笑いながら山崎が同意した



バンッ


井上が床を叩いた


「原田君!冗談でもそういう言葉はいかん!
忍だとしても、山崎君は、十分信用出来る
それに、山崎君!
こういったことに慣れてはいかん!
こんな会議なら、失礼する!」



立ち上がり出て行く
井上を皆がポカンと見送る



「あ すみません
源さん追いかけて来ます!
その後、会津藩にそのまま行きます!」


「おう」




山崎が、部屋を出る




「悪のりし過ぎた…」



原田が、しょんぼりする




















< 20 / 264 >

この作品をシェア

pagetop