浅葱色の忍

烝の空

里で両親の墓参りをして
すぐ、京へ


まず資金を集める為

働くことにした



名前を聞かれ、烝華と名乗り
置屋で裏方についた




ここから始まる




おかんから教えて貰った呼吸して
空を見上げる



「まぶし…っ!」






たくさん泣いた

辛かったし、全て失った







全部!切り捨てて


初めから








里を出たあの日みたいに

少しわくわくした








もう、忍には… 戻らない



万が一慶喜と敵対関係になったら
喜代に怒られる


忍は辞めたけど、慶喜が危険なときは
命がけで守りに戻ってやろう


まぁ、梅沢と平岡がいるし



必要ないだろうけどな

















平穏な日々に慣れた頃









あまりにも空が綺麗で見惚れていた






「すみませんが…
壬生寺は、どっちでしょう?」








声をかけられ、ドキッと胸が高鳴った

顔…あげられへん





これが、俺の人生の転機になる出会い






ただの迷子を助けた日ではなく










勇に出会った最高の日








































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