浅葱色の忍
京へ入り



新選組と合流して護衛を終えた



「兄上!お久しぶりです!
こちらに来るのなら知らせて下されば!」


「源!岸三はどこだ!?」


「岸三!?」


「ほら!文にあった俺の友だ!
会わせてくれ!」


「それなら、かっちゃんの忍だから
かっちゃんか、歳に聞くと良いよ」


「勝太が主!?はぁー出世したもんだ!」


「新選組の局長なんですから」


「岸三は、慶喜様の側近だったんだぞ?」


「ええ 新選組に慶喜様がいらして
返して欲しいと頭を下げられたほどです」


「誠か!? さすが!我が友!」





勝太と歳三は、相変わらず
仲むつまじい


新選組の屯所まで昔話をして




「山崎」




歳三の部屋に入ると歳三が声を上げる




山崎?





「降りてこい」





シュタッ






岸三!!!




「…松五郎」


「約束通り会いに来たぞ!」


「会いに来るなら教えとけよ!
酒用意してない!」


「岸三…っ」


「あ、それ…偽名 俺、山崎烝」


「お前… 俺に偽名使ってたのか!!」


「いや、皆に使ってたから」


「そこら辺の皆と同じにするな!
俺は、お前の友じゃないか!!
お前からの報せをずっと待っていたんだぞ
それに…良い職につけるようにと
暇さえあればあの木まで行って願っていた
忍がお前をダメにしたから!
忍以外の職につくと思ったら
なんでまた忍なんだ!?
お前… 俺がどれほど心配して
この2年を過ごしたと思っているんだ!
こいつらと仲良くやれてるのか?
お前…無理とか、我慢とか
してないよな?大丈夫だよな!?
歳三に扱き使われて、辛い時は俺に言え
歳三くらいなら、俺がギャフンと言わす!
んで? 烝と呼べばいいのか?」



「松五郎…変わってねぇな…クスクス」


「なんだ?」


「よく喋る」






久しぶりにあったんだから

喋り足りない
















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