浅葱色の忍
「いらっしゃい」


「それで、お兄はんは?」


「深雪!わざわざ呼び立ててるんだ
それに、ここは新選組の屯所!
礼儀正くしてくれ!」


「わかってます」



客間に行くと、幹部と山崎が迎える



「貴方ね!烝華のお兄はんは!?」



挨拶をする前に

山崎のところまで、ズカズカと行き


「貴方の妹!どうにかして下さい!」


「妹が何か?」


「深雪!!」



近藤に止められ、深雪が黙る



「篠塚君すまないね」


深雪には
篠塚という、偽名を使うことにした


「いいえ 妹とは、年の差がありまして
きちんと躾が行き届いておりません
不愉快な思いをさせたなら
お詫びします」


「わかればいいんです!」


「深雪!!」




近藤が、深雪を屯所から連れ出した




「近藤さんも大変だな…」




永倉が、しみじみと言った



「俺、烝華のとこ行ってきます」


「山崎 深雪のあれは、逆恨みだ
説教の必要はない
それより、宴の予約してくれ」


「いつですか?」


「今夜だ」


「わかりました
では、俺は非番ということで
ブラブラさせて貰います」



「おう、朝餉までに帰って来いよ」



「はい」












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